フルートを吹いていると、必ずといっていいほど「NUVOプラスチックフルートのレビュー」に遭遇します。
昔から存在するフルートで、有名なフルート奏者の方々がレビューや動画を出していて、この記事を読まれる方も「みたよー」という方は多いはず。
私自身、フルートを習い直しを始めてから気になっていた楽器で、一度は吹いてみたいと思っていました。
そして、私は今年の8月に購入しました!
購入してから3ヶ月になりますが、私が吹いてみて感じたこと・弱点などをレポートします。
この記事を読んでわかること
・NUVOフルートはサブ楽器として扱うのが一番
・初心者のファーストフルートにはならない
・操作性や手入れについては、金属フルートと比べると楽
・プラスチックなので、従来のフルートとは違う場面で使える
NUVOの基本と「新鮮な」魅力をまず解説

フルートの経験があるからこそ、その違いに驚いたNUVOフルートの基本スペックと魅力について語ります。
| 衝撃のポイント | 金属フルートとの違い(経験者視点) |
| ①驚異的な軽さ | 金属製とは比べ物にならない軽さで、長時間練習しても肩や首が疲れません。 ブランク明けで体力が落ちている私には、この軽さがリハビリの大きな助けになりました。 |
| ②完全防水 | 「楽器を水で洗う」という行為は、経験者にとってありえません。 しかし、NUVOなら水洗いOK。 湿度や手汗を気にせず、お風呂場などのリラックスできる場所でも試せるのが新鮮です。 |
| ③コストパフォーマンス | 金属フルートの価格を知っているからこそ、この値段で「フルート」として機能することに感動。 サブ楽器や予備楽器としての評価は非常に高いです。 |
NUVOの基本情報(おさらい)

- 素材:本体・キーはプラスチック製
- 重さ:約255g(一般的な金属フルートの半分以下)
- 特徴:完全防水、C調、オフセットG、シリコンタンポ
数年前は1万円台で購入できました。
今(2025年10月11日現在)は値上がりしていて2万円台にまで値上がりしています。

今後も値上がりするかと思います
金属フルートが最低でも9万円台(初心者モデル)なのに対して、2万円台で購入できるのは初心者にはお財布に優しいですね。
2. 3ヶ月でわかった!音色・操作性のリアルレビュー
それでは、私がプラスチックフルートを買って3ヶ月間、どういう感覚だったかを紹介します。
2-1. 音色と鳴らしやすさは?初心者には少し難しい
プロのレビューでは「初心者には難しい」と言われがちなNUVOで、私も実際に吹いてみて思った点を紹介します。
- 通用した点:金属フルートで培う「息のスピード」や「アンブシュア(口の形)」の基本は、通用します。
ただし、全く始めてフルートを吹く人には、音は出しにくいでしょう。
せっかく指導を受けてアンブシュアが崩れる可能性はあります。
私の場合、届いてすぐに吹いた時は音が出ずませんでした。
「あたり」を見つけてからはいつものフルートの音が出ました。 - 乗り越えられない壁:ステューデントフルートで美しい音を出すという考えは捨てるべきです。
あくまでも「サブフルート」の位置で考えるべきです。
金属のフルートが吹けるのが目標なので、初心者が「安いから」と購入するフルートではありません。
2-2. 操作性とキーの感覚:違和感と慣れの早さ

※この写真は私のステューデントフルートのキーの裏側の写真です。
- キーの感触:キーはプラスチック特有の軽さがあり、金属フルートに慣れていると最初は戸惑います。
3ヶ月経った今でも金属のフルートとはキーの感覚に違和感はあります。 - タンポと密閉性:シリコン製のタンポなので、金属フルートのお手入れで使われるクリーニングペーパーを使う必要はありません。
タンポとキーの密着性は高いけれど、どこか空気漏れを感じる点はありました。
ステューデントフルートのいいところは、シリコン製タンポなので「水洗いができる!」ことです。
管体の汚れが気になった時に、楽器の丸洗いができるのは高評価ですね。 - 初心者向けにアタッチメントあり金属フルートで音を出すまでに口の感覚でおぼえていきますよね?
ステューデントフルートの場合は、リコーダーのように息を吹き込めるアタッチメントがついています。
フルートに慣れ親しむまでの間は、アタッチメントを使ってもよいでしょう。 - リッププレートと滑りやすい箇所に滑り止めがある。
フルートの基本は「3点支点」で、唇と左右の腕の位置がポイントになります。
NUVOステューデントフルートは、ちょうどリッププレートと右手の支える箇所に滑り止め加工がされていて、ずるっと滑らない工夫がされています。

※リッププレートの手前に滑り止めがあります。

※右親指が当たる位置にも滑り止めがあります。

※フルート独特の奏法ができない時のアタッチメントがおまけでついています。
NUVOステューデントフルートには、初心者への配慮や手入れのしやすさが工夫されています。
3. 経験者が結論!NUVOフルートの最適な立ち位置と活用シーン

実際にNUVOステューデントフルートを吹いてみて感じたのは「金属フルートのサブ機かな」です。
正式に金属フルートを購入してから、空き時間に指ならしをしてみたいなどの「お遊び的サブ機」とみていいでしょう。
初心者の人が「初めてのフルートにしたい」というと

初心者向けフルートにしてね
とストップがかかるはずです。
3-1. サブ楽器としての評価:NUVOフルートの役割を明確化
- 経験者にとっての結論としては、NUVOフルートは「初心者用」ではなく「フルートの楽しみ方を広げる楽器」であると位置づけます。
- 本格的な演奏には向かないが、「気軽さ」と「多様性」という価値を強調します。
3-2. 金属フルートユーザーがNUVOを使うべきシチュエーション
NUVOフルートは、決して「金属フルートの代用品」ではありません。
経験者が役割を明確に区別して使用すべきです。
| シーン | NUVOを使うべき理由(経験者目線) |
| ブランク明けのリハビリ | 重さや取り扱いの気軽さが、練習へのハードルを下げてくれる。 |
| 旅行・アウトドア | 荷物が軽量化され、金属フルートの破損」や「盗難」のリスクを気にしなくて済む。 |
| 指導・体験レッスン | 生徒にフルートの感触を気軽に試してもらうための、安全で安価な教材として最適。 |
| 天候・環境対策 | 気温や湿度の変化が激しい場所でも、金属フルートより安心して使える。 |
おわりに:NUVOはフルートの「新しい扉」を開けるか?
確かに、金属フルートが持つ深みのある音色や圧倒的な表現力には及びません。
しかし、このNUVOは、その「気軽さ」と「タフさ」は金属フルートにはないものをもっています。
「練習しなきゃ」という義務感ではなく、「ちょっと音を出してみようかな」という気持ちで手に取れる軽さ。
メンテナンスを気にせず、リビングや旅行先で気軽に使える安心感。
再び楽器を愛でるための心理的なハードルを劇的に下げてくれました。
NUVOフルートは、決して金属フルートの代用品ではありません。
むしろ、音楽を楽しむ機会を増やすための「最適なサブ楽器」であり、「フルートとの新しい付き合い方」を教えてくれる楽器だと強く感じています。
購入する余裕があれば、ぜひ手にとって試してみてください。
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