「学生の頃は吹奏楽なんて無縁だったけど、今になって楽器を吹いてみたくなった」──
そんな声、実はとても増えているんです。
でもいざ調べてみると、吹奏楽団の募集ページに入団の条件が書いている場合があります。
例えば……
- 吹奏楽歴3年以上の人
- オーディションあり
- #♭記号3つ以上の曲が吹けること

えっ!やっぱり初心者は無理?
と不安になりますよね。
ですが、
大人の初心者でも入団しやすい楽団はあることはあります。
ところが、大人の吹奏楽団ならではの理由もあるので注意は必要です。
<この記事を読んでわかること>
・大人の初心者の入団を断る楽団はある
・初心者ならではの「誠実さ」は大事
・楽団入団以外に吹奏楽を楽しむ道はある
・断られても気にしないこと
なぜ今どきの団は“演奏歴”を聞くの?

昔の市民吹奏楽団は「誰でもどうぞ!」という団は多くありました。
今はそれぞれの団体が目的やカラーをはっきり打ち出すようになったんです。
たとえば──
- コンクールや定期演奏会で本格的な演奏を目指す団 → 経験者中心
- 地域イベントや交流を楽しむ団 → 初心者歓迎が多い
つまり、「演奏歴を聞く=初心者NG」ではなく、
“団とあなたの相性を確かめるため”の質問なんです。
お互い無理なく続けられるかどうか、最初に確認しているのです。
「初心者なんです」と伝えるのは、勇気じゃなくて誠実さ
入団のときに一番大切なのは「正直さ」と「前向きさ」。
たとえばこんな言い方が好印象かもしれません。
「まだ始めて半年ですが、基礎練習を続けています」
「楽譜はゆっくりなら読めます。皆さんと一緒に吹いてみたいです」
こう伝えられたら、団の人も「やる気あるな」と思ってくれます。
“上手さ”より“音楽を楽しむ姿勢”を見ている団も実は多いんです。
上達はそのあと、自然についてきます。
初心者でもOKの楽団はあれども「固くお断り」は必ずあります

吹奏楽コンクールに参加しない団はあります。
参加はしないけれど、地元のイベントなどに参加していて、初心者にも優しい楽団はもちろんあります。
しかし、楽器演奏を始めて1ヶ月の初心者の人を簡単に入団できるかといえば、どうでしょう?
入団希望の人がレッスンに通っている人であれば、責任者さんの采配でOKを出すかもしれません。
ところが、独学で演奏を勉強していて演奏経験も短い人を、楽団の練習と並行して教える時間はまずありません。

私の生徒さんには入団時期はレッスンで
伝えていますね。
レッスンを受けている人なら、先生からの助言はもらえますが、やはりある程度の演奏レベルは必要。
レッスンを受けていても独学でも、楽団が提示する条件などをクリアできなければ、入団は断られます。
演奏歴が浅くて合奏に参加しても、思うように演奏できなくていたたまれない気持ちになってしまいます。
ある程度のレベルをつけてから、入団する方が安全だし、気持ちよく周りの人と仲良くなれるでしょう。
見学でチェックしたいポイント

気になる楽団がどうなのかを見るには、見学するのが大事。
実際に見学してみると、団の雰囲気はすぐにわかります。
チェックポイントはこの3つです。
- 練習の雰囲気:テンポが速くてピリッとしてる→本格派。
- 休憩中の空気:笑い声やお菓子が飛び交う→ゆるめ。
- 新しい人への対応:「ようこそ!」と声をかけてくれるか。
- 空き時間に指導があるか:できなくて困っているところをみてくれるか。
- 人間関係が良好か:一回の見学ではわかりませんが人間関係は大事。
吹奏楽って“人間関係”も音の一部。
安心して参加できる場所を選ぶのが、長続きの秘訣です。
実際に吹奏楽団を探す方法

探すなら、次の方法がおすすめです
- 吹奏楽ポータルサイト(例:「吹奏楽の広場」など)
- ネット検索(「吹奏族」「吹奏楽サークル」などのキーワード)
- SNS(Xなど)で「#楽団募集」「#社会人吹奏楽」「#初心者歓迎」で検索
- 市民センターや地域の掲示板
「初心者歓迎」「経験不問」と書いてある団体は、一度訪問してもいいでしょう。
気軽に問い合わせて、まずは見学してみましょう。
実際に行ってみて快諾いただけたらラッキーで、だめであれば「まだ入団は厳しい」と思って練習に励みましょう。
“吹奏楽団”以外の選択肢もある
「吹奏楽団に入るのはちょっとハードルが高いかも…」と思う人はいるでしょう。

私自身まだまだ無理と思ってます

え!意外な声だわ

練習時間がねぇ。厳しい!
楽団が定める練習日や時間に参加できないと行きにくいし、人間関係にも問題は出やすいです。
気軽に参加しやすい大人のアンサンブルサークルや音楽教室のグループレッスンもおすすめ。
同年代の仲間とゆるく続けられるし、「一緒に音を合わせる」喜びは十分に味わえます。
2ヶ月だけ入ったフルートアンサンブルサークルの体験記

私自身、最近2ヶ月間だけフルートアンサンブルサークルに入っていました。
入会条件は「#♭3個以上の譜面に対応できること」でした。

えーーーー!

ピアノしてたから譜読みはできるよ
吹奏楽団はフルートを吹き始めた年数で多々断られました。
そこで、たまたま楽器店で「フルートサークルメンバー募集」の張り紙を見かけたのです。
ーここなら大丈夫かな?ー
入会条件はクリアしていたので、思い切ってサークルの取りまとめをしている店員さんに声をかけて入会しました。
実際に入会してからはというと、
- 譜面は読めるけれど指が思うように動かない
- サークル内の個々のレベル差が激しい
- サークルがある日が月2回で上達しにくい
と「私には合わないかも」と思い始めました。
先生に内緒で入ったから、思い切ってレッスン時に相談すると

まだ早いわよ
と言われて、あっさり退会しました。
譜面が読めても実際の実力がついていないし、上手な人が入っているとまだ「初心者マークがついている」私には厳しかったのでした。
結局は2ヶ月目の最後に「やめます」と告げて、退会しました。
今は、また参加できるようにとレッスンで指導を受けて、実力をあげるように努力しています。
まとめ:音を楽しむ気持ちは大事。入団はそれからでもいい!
もともと吹奏楽で「音を楽しむ気持ち」は大事で、誰かと一緒に演奏したい欲はあるでしょう。
しかし、実力が伴わないと入団できないのが現状で、わからずに入ってしまうとしょんぼりします。
もし最初の団が合わなくても、それは“次へのステップ”。
無理せず、自分のペースで続けていけば大丈夫。
いつか、大人数の演奏で吹ける機会が生まれてきます。
マツコ風に言うなら──
「音が出せるってだけで、もう人生ちょっと勝ってるのよ。
息して音になるって、すごいことじゃない?」
さぁ、楽器をケースから出して、あなたの音を響かせてみましょう


