「吹奏楽は演奏できる人だけの趣味」──そう思っていませんか?
実は、演奏歴がゼロでも吹奏楽は十分に楽しめます。
むしろ大人から始める人にとっては、“聴く・観る”ことから入るのが一番の近道。
映画を観るのに映画監督になる必要はありませんよね?
吹奏楽も同じで、演奏できなくてもその魅力を味わえるのです。
ここでは、大人の吹奏楽初心者や演奏未経験の方でもすぐにできる楽しみ方をご紹介します。
1. 吹奏楽を聴くと広がる世界

最初におすすめしたいのは、吹奏楽を「生で聴く」ことです。
ホールでの生演奏は、スピーカー越しでは味わえない圧倒的な迫力があります。
金管楽器の華やかさ、木管楽器の柔らかさ、打楽器のリズム──音の重なりが胸に直接響く感覚は、一度体験すると忘れられません。
動きのある演奏は視覚的にも面白く、初心者でも夢中になれるのが特徴です。
https://wind-flute-dogs06.com/2025/09/otona-suisougaku/で、初めての人がどう楽しめるかを紹介しています。
演奏会での楽しみ方ガイド
演奏歴がない人でも安心して楽しめるのが「演奏会」です。
学生の定期演奏会や地域の市民吹奏楽団のコンサートは、チケット代が無料〜1,000円程度と手頃。
身近な会場で本格的な演奏を楽しめます。

※ここは大阪狭山市にあるSAYAKAホールの入り口です。
また、プログラムの「曲目解説」を読むと曲の背景がわかり、演奏をより深く味わえます。

曲目しか掲載されていない場合もありよ
曲目解説が書いていないプログラムの場合、指揮者もしくは司会者が丁寧に曲の解説をしてくださるケースがほとんどです。
クラシックが苦手な方は、映画音楽やポップスアレンジを選ぶと親しみやすいでしょう。
ただし、最近のコンサートはクラシックだけでなく、幅広い世代に楽しめるような曲選びをしています。
ショッピングモールなどのミニコンサートで楽しむ
地域イベントや屋外パレード、ショッピングモールや音楽店でも、吹奏楽は気軽に楽しめます。

有名な奏者が来たり、グループ演奏があったり、ショッピングモールでのイベントで気軽に吹奏楽に触れる機会はあります。
楽器店のイベントとして開催される場合があり、気軽に演奏について質問ができる機会もあります。

SNSで宣伝している場合が多いね

そうね。ショッピングモールや楽器店にチラシを
置いている場合もあるわ
奏者と観客との距離が近いので、立派なホールで聴くよりもより楽器の「生音」が聴けるでしょう。
野外イベント・パレードで吹奏楽を楽しむ

屋内でのイベントもあるけれど、野外音楽堂での演奏会や大きな公園内・大通りを演奏しながらパレードもあります。
野外音楽堂でのイベントは、小さな子どもを連れていっても大丈夫なイベントがあるので、親子で楽しめるイベントでもあります。


大人でも聴きやすいい曲を選んでいる
イベントは多いよ

ほぇ〜。見に行ってみたい
SNSはもちろん市の広報などで出ている場合が多いので、ぜひチェックして足を運んでみてください。
高齢の方でも「あ!この曲知ってるよ!」と耳を傾ける曲はあります。

私が聴きに行ったイベントで、「ふるさと」や懐メロ曲を演奏する団体があって、若い人でも新鮮味がありますよ。
2.私の吹奏楽の楽しみ方

私の吹奏楽の楽しみ方を紹介しましょう。
私は中学生時代に吹奏楽部に在籍して演奏会に顧問が連れて行ってくれる経験はありました。
ただし、大人になって出産後に体調を崩して、吹奏楽の世界へ戻るには時間はかかりました。
ようやく、大人で吹奏楽を聴く機会を取り戻したのは、子供が高校生になってからでした。

※写真は地元の吹奏楽イベントの演奏前のセッティングです。
SNSをしていたので、演奏会の情報が入るようになったのがきっかけです。
地元の吹奏楽イベントや高校吹奏楽部の演奏会、プロの演奏会に夫とよく出かけたりしました。

戸惑ったけど、嫁の体が心配だったんだ
私が吹奏楽から離れている間に、より吹奏楽に親しめるような構成や曲になっていて驚くばかり!
吹奏楽に馴染みがなかった夫も

興味のあるのは聴いてみたい!
と喜んで一緒に出かけるようになりました。

そして、大きなイベントにも行くようになり、関西で行われていた「3000人の吹奏楽ファイナル」も出かけました。
「3000人の吹奏楽」は関西では吹奏楽の大きなイベントで、最初は1000人からスタートしました。
そして、2023年に諸事情により最後の開催となりました。

中学生の時に1度見に行ったのよ

いきなり大きなイベントから行ったのね
このように、演奏を聴くだけでも“音楽の世界に触れる喜び”を感じられるのです。
3. 動画・音源で気軽に楽しむ吹奏楽

コンサートに足を運ぶのが難しい場合は、YouTubeや配信サービスが便利です。
国内外の吹奏楽団の演奏が無料で視聴でき、プロとアマチュア両方の魅力を知ることができます。
プロは完成度の高さに感動を与えてくれますし、アマチュアは「自分も挑戦してみたい」と思わせてくれる親近感があります。
さらに、イヤホンで聴くと細かい音が、スピーカーで聴くと全体の響きが感じられ、同じ曲でも違った楽しみ方ができます。
4. 聴くことで芽生える“やってみたい”気持ち

演奏を聴いたり観たりしているうちに、「自分もやってみたい」という気持ちが生まれることがあります。
特にフルートやクラリネットの音色に憧れる人は多いものです。

演奏会では奏者の表情や指の動きが見えるので、音楽の楽しさがダイレクトに伝わってきます。
「あんな風に吹いてみたい」と思えたら、それはもう立派な第一歩です。
私が大人からフルート吹くようになったか?

「私もフルートを吹いてみたい」となったきっかけは、もともと中学時代からの憧れはありました。
しかし、トロンボーンと一緒にフルートを吹くことは叶わず、大人で勉強しようと思いました。
そして、大人になってから演奏会に出かけるようになる回数が増えると、
「あの人と同じように演奏してみたい」
と願うようになりました。

へぇ、そうなんだ
フルートは普段はコンパクトに保管できるし、指導してくださる先生が多いので、気軽に始めやすかったです。
楽器の購入や維持は大変だけれど、継続して先生の指導を受けています。
演奏歴がなくても、“憧れ”は未来につながる大切な原動力になります。
まとめ
大人の吹奏楽初心者、演奏未経験の方でも楽しめる方法はたくさんあります。
- 生演奏を聴いて音の迫力を体感する
- 演奏会で知っている曲から楽しむ
- イベントで生音を気軽に聞いてみる
- 動画や音源で気軽に触れる
- 憧れを持つことで次の一歩につなげる
吹奏楽は「演奏する」だけが楽しみ方ではありません。
まずは聴く・観ることから始めれば、今日からでも吹奏楽ライフをスタートできます。
そして、もし「自分もやってみたい」と思えたら、その時が一番の始めどき。
年齢は関係なく、音楽はいつでも人生を豊かにしてくれる味方です。



