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【2025年最新版】大人の趣味でのフルート。失敗しない選び方

大人の初心者向けフルートのアイキャッチ フルート

現在、原材料費や輸送コストの高騰、円安などの影響で、多くの楽器メーカーで価格改定が進んでいます。

以前は「10万円以下」で買えた入門モデルも、現在は10万円前後〜が中心となっています。

  1. 高すぎる楽器は不要:プロ仕様の「総銀製」は、高価なだけでなく、多くの息(パワー)が必要。
    初心者が無理して持つと、かえって音が出しにくく、挫折の原因になりかねません。
  2. 安すぎる楽器(注意が必要):極端に安いノーブランド品(5万円以下など)は、精度が悪く、すぐに音程が不安定になったり、故障したりするリスクが高いです。
    修理代がかさみ、結果的に高くつくことがあります。

趣味で楽しく続けるためには、「吹きやすさ」と「品質の安定性」を重視した楽器を、適切な予算で選ぶことが重要です。

この記事を読んでわかること
・素材と価格面の現状を理解できる
・選んで購入する上での3つのポイントがある
・大人の初心者向けのおすすめメーカー


II. フルート選びの3つの最重要ポイント

フルートの一部

フルートの構造は複雑に見えますが、大人の初心者がチェックすべきは以下の3点です。

ポイント1:素材の違いとおすすめの選択肢【最新予算の目安】

フルートの素材は音色や価格に直結します。趣味のスタートにおすすめなのは、以下の2つの選択肢です。

おすすめの素材特徴最新の予算目安
洋銀製(白銅)**最も安価で軽量。**明るい音色で、少ない息でも音が出しやすい。約9万〜15万円
頭部管銀製**洋銀製よりも音色が豊かに。**将来的な買い替えの可能性を減らしたい人におすすめ。約16万〜30万円
総銀製(プロ・上級者向け。最初は不要)約40万円〜

趣味のスタートなら、「洋銀製」で十分フルートの楽しさを味わえます。音色に少しこだわりたい、長く使いたいなら「頭部管銀製」を選びましょう。


ポイント2:キーシステムの選び方【指の負担を減らす】

リングキー

フルートのキー(鍵)には、穴が開いている「リングキー」と開いていない「カバードキー」があります。

わたし
わたし

私も最初はリングキーに憧れたよ

楽器店の人
楽器店の人

うーん、まだまだ早いのよね

大人の初心者にとっては、演奏のしやすさに直結するため、非常に重要です。

迷ったら、迷わず「カバードキー」を選びましょう。

種類特徴おすすめ度
カバードキーキーが蓋(カバー)状で、穴が完全に塞がります。指がキーの穴を完全に塞ぐ必要がないため、無理な力が要らず、確実に音が出せます。★★★★★ (強く推奨)
リングキーキーにリング状の穴が開いており、指で直接穴を塞ぐ必要があります。上級者向けであり、初心者は穴を塞ぐことに集中しすぎて、姿勢や呼吸がおろそかになりがちです。(上級者向け)

趣味で無理なくフルートを始めるなら、「カバードキー」一択です。

まず音を出す楽しさを覚えることが、フルートを長く続けるコツです。

どうしても、リングキーがいいと思う場合は、先生とよく相談してくださいね。


ポイント3:必須の機能「Eメカニズム」

Eメカニズム(Eメカ)とは、フルートで最も出しにくいとされる高音域の「ミの音(E)」を安定させるための補助機能です。

これは特殊な機能ではなく、現在の初心者向けフルートのほぼ全てに標準搭載されています

フルートを購入する際は、念のため「Eメカニズム付き」と記載されているかを確認すれば安心です。


III. 趣味層が気になるQ&A

それでは、大人の初心者の方が趣味で購入するフルートで、「これは気になる」点にお答えします。

Q1:結局いくらくらいのフルートを買えばいい?

安心できる品質と、長く使える耐久性を考えると、新品で10万円〜20万円台のモデルを目安にするのが最もバランスが良いでしょう。

この価格帯であれば、推奨した「洋銀製」や「頭部管銀製」で、「カバードキー」「Eメカ付き」のモデルが選べます。

Q2:C足部管とH足部管はどっちがいい?

フルートの写真
  • C足部管: 最低音が「ド(C)」まで。軽量で取り回しやすく、ほとんどの曲はこれで演奏可能です。
  • H足部管: 最低音が「シ(H)」まで。管が少し長く、重くなります。

→ 趣味の初心者なら「C足部管」で十分です。

楽器店の人
楽器店の人

たまにH足部管を買われる方はいるけれど、
扱いに困っている方は多いですね。

まずは扱いやすい楽器で、演奏に慣れることを優先しましょう。

Q3:メーカーはどこがいい?

趣味で始めるなら、国内メーカーのエントリーモデルが断然おすすめです。

価格が高騰しても、その品質とサポートの安定性は重要です。

  • ヤマハ(YAMAHA):最も有名で信頼性が高いメーカー。品質の安定性に定評があり、初心者に最適です。
  • パール(Pearl):こちらも国内で高い人気を持つメーカー。吹きやすさやメカニズムの安定性に優れています。

ヤマハは学生向けモデル以外で、2025年10月1日に値上げをして値上げ幅の大きさにびっくりしました。(学生モデルは値上げをしていません)

学生モデルとはいえ、大人でも十分扱いやすいし予算面でも優しいので、購入で悩むならヤマハをお勧めします。

私が愛用しているフルートは?初代フルートから現在まで初心者モデルです

私が最初に購入したのは、ヤマハの「YFL-211(現在廃盤)」でした。

管体やキーは全て洋銀で、非常に軽い管体でした。

フルート

重量が軽い方がフルートを吹くための姿勢が正しくできると言われましたね。

それから時間は過ぎて、50代でもう一度習おうと思った時に、メルカリでヤマハの頭部管銀モデルを購入しています。

ヤマハの頭部管銀モデル

ただし、吹いているうちにキーの違和感を感じたので、楽器店で点検を依頼したところ、数箇所キーの動きがおかしくて「修復不可」と診断されました。

よしこさん
よしこさん

そういうことがあるのね

思い切って、新品のフルートを買い替えるようになり、先生に相談しておすすめのモデルを教えてもらい、点検してくださった楽器店で試奏して今の楽器になりました。

パールフルートの頭部管銀モデルの「ドルチェ」です。

新しいフルート

試奏してみて、ヤマハと同じ頭部管銀モデルとは違い「明るい音」に惚れて、購入しました。


リングキーに憧れはありましたけれど、先生からは「リングキーはまだまだ早いからカバードキー」と指定がありました。

リングキーは正しい指の位置ができないと、音にかすれが出るので落ち込まないためにカバードキーをおすすめされました。

最初は少し不満な点はありましたが、吹き続けていくとどんどん愛着は湧いたし、音がある日変化を起こしてかすれた音が無くなり始めました。

IV. まとめ:失敗しないフルート選びの最終チェックリスト

価格高騰の中でも、失敗せず、長く楽しめるフルートを選ぶための最終チェックリストです。

この3点(素材・キー・予算)をクリアすれば、後悔のない一本に出会えるでしょう。

項目趣味の初心者向け 推奨理由
予算9万円〜20万円台を目安に品質とサポートの安定性を確保できる価格帯
素材洋銀製 または 頭部管銀製軽くて吹きやすく、音色も楽しめるバランスの良さ
キーカバードキー指の力を必要とせず、無理なく音を出せるため、挫折を防ぐ
機能Eメカニズム付き高音のEを安定させ、演奏のストレスを軽減する
メーカーヤマハ、パールなど国内大手故障時の修理や調整がスムーズで安心

フルートは、大人になってからでも十分上達し楽しめる楽器です。

今回ご紹介したポイントを参考に、まずは「吹きやすい」一本を選んで、音を出す楽しさを実感してみてください。

それから、フルートに必要なものを買い足していきましょう。

  1. 教本を手に入れる:大人の初心者向け教本は豊富です。自分のペースに合ったものを選びましょう。
  2. お手入れセットも購入:フルートはデリケートな楽器です。掃除棒、ガーゼ、クロスは必ず一緒に購入し、演奏後に毎回水分を拭き取ることが、楽器を長持ちさせる秘訣です。

あなたとフルートの素敵な音楽生活が始まることを願っています!

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